# SDPF API
# チュートリアル
Enterprise Editionをご利用の方は、Enterprise Cloud 2.0 API(以下、SDPF API)を利用して、ダッシュボードで実施しているリソース管理が可能です。このチュートリアルでは、SDPF APIを利用したアプリケーション作成と利用量取得を例に、SDPF APIの使い方について理解を深めます。
このチュートリアルで紹介していないSDPF APIの情報は、SDPF API リファレンス(英語のみ)をご覧ください。
# 利用前の準備
SDPF APIの利用に必要な情報を収集します。
必要な情報 | 項目の説明 | 確認方法 |
---|---|---|
テナントID | Enterprise Editionのコントロールパネルを利用する際に作成したテナントのIDです。 | 各種情報の確認 - テナントIDの確認 |
API鍵 | SDPF APIにアクセスするためのAPI鍵情報です。SkyWayのAPIキーとは異なります。 | 各種情報の確認 - ユーザー情報の確認とAPI鍵の更新 |
API秘密鍵 | SDPF APIにアクセスするためのAPI秘密鍵情報です。SkyWayのシークレットキーとは異なります。 | 各種情報の確認 - ユーザー情報の確認とAPI鍵の更新 |
KeystoneエンドポイントURL | SDPF APIにアクセスするために必要な認証Tokenを取得するためのエンドポイントURLです。テナント作成時に選択したリージョン毎にURLが異なります。 例: jp2の場合: https://keystone-jp2-ecl.api.ntt.com/v3/auth/tokens | API Common information - Get Token from Keystone (API Authentication)(英語のみ) |
WebRTCエンドポイントURL | SkyWayが提供するSDPF APIにアクセスするためのエンドポイントURLです。テナント作成時に選択したリージョン毎にURLが異なります。 例: jp2の場合: https://webrtc-jp2-ecl.api.ntt.com | IAMロールとIAMグループについて |
# 認証Tokenの取得
利用前の準備で収集した情報を利用して、SDPF APIの利用に必要な認証Tokenを取得します。
# リクエスト
テナントID
、API鍵
、API秘密鍵
はリクエストボディに記載し、KeystoneエンドポイントURL
に対してリクエストを行います。curlでリクエストを送る場合は、以下のようにします。
curlで認証Tokenを取得(jp2リージョンの場合)
curl -s -X POST -i \
-H "Content-Type: application/json" -d '{
"auth": {
"identity": {
"methods": [
"password"
],
"password": {
"user": {
"domain": {
"id": "default"
},
"name": "API鍵",
"password": "API秘密鍵"
}
}
},
"scope": {
"project": {
"id": "テナントID"
}
}
}
}' https://keystone-jp2-ecl.api.ntt.com/v3/auth/tokens | grep X-Subject-Token | awk '{print $2}'
# レスポンス
レスポンスヘッダのX-Subject-Token
に認証Tokenが記載されています。
レスポンス(例)
91e2b4d9f3e641b397db7053903c490f
認証トークンの有効期限は発行から1時間です。レスポンスボディにも記載されています。
有効期限(例)
"expires_at":"2018-07-13T08:22:37.523381Z"
# アプリケーションの作成
取得した認証Tokenを利用してアプリケーションを作成します。
# リクエスト
認証TokenはX-Auth-Token
ヘッダに記述します。また、アプリケーション作成時のパラメーターは以下の通りとし、JSON形式でリクエストボディに記述します。
アプリケーション作成時のパラメーター | 値 (補足説明) |
---|---|
description | api-test |
domains | localhost |
permissions | TURN (TURNを利用する)SFU (SFUを利用する)USER_LIST (listAllPeers APIを利用する) |
status | active (利用する) |
リクエストURLにはテナントIDを含める必要があります。
https://webrtc-jp2-ecl.api.ntt.com/tenants/テナントID/apps
curlでリクエストを送る場合は、以下のようにします。
curlでアプリケーションの作成(jp2リージョンの場合)
curl -s -X POST -i \
-H "X-Auth-Token: 91e2b4d9f3e641b397db7053903c490f" \
-H "Content-Type: application/json" -d '{
"description": "api-test",
"domains": ["localhost"],
"permissions": ["TURN", "SFU", "USER_LIST"],
"status": "active"
}' https://webrtc-jp2-ecl.api.ntt.com/tenants/374044ae291f48dca124f63c10eaec7b/apps
# レスポンス
リクエストが成功するとアプリケーションが作成され、アプリケーションの情報がレスポンスボディで返却されます。id
(以後、アプリケーションID)はこれ以降、SDPF APIを利用する際に、アプリケーションを特定するためのIDになります。
レスポンス(例) {: .lang }
HTTP/1.1 200 OK
Date: Fri, 13 Jul 2018 07:53:11 GMT
Content-Type: application/json; charset=utf-8
Content-Length: 353
Connection: keep-alive
Set-Cookie: SkyWay-API_FLASH=; Path=/; HttpOnly
X-Content-Type-Options: nosniff
X-Frame-Options: SAMEORIGIN
X-Xss-Protection: 1; mode=block
ECL-Transaction-ID: d72c29c1-1be4-4bf7-8628-278e7f4bb5fe
Set-Cookie: TS0183560f=0197064f7905adc51ea1141b1117dba60240c3fe410ef17ff45192e5b99ffc8bf03561de036bcc04dca7824d1a56501bfaf2bc0ec3; Path=/
{"id":1000,"apikey":"8a973529-85b3-4c32-9f30-d89a8c9bc8d1","description":"api-test","domains":["localhost"],"permissions":["SFU","TURN","USER_LIST"],"usage_summary":{"2018/06":{"signaling":0,"turn":0,"sfu":0},"2018/07":{"signaling":0,"turn":0,"sfu":0}},"status":"active","created_at":"2018-07-13T16:53:09+09:00","updated_at":"2018-07-13T16:53:09+09:00"}
作成したアプリケーションはダッシュボードのGUIからも確認ができます。
# 利用量の取得
作成したアプリケーションの利用量を取得します。
# リクエスト
取得した認証TokenはX-Auth-Token
ヘッダに記述します。リクエストURLにはテナントIDと対象のアプリケーションIDを含める必要があります。
https://webrtc-jp2-ecl.api.ntt.com/tenants/テナントID/apps/アプリケーションID
アプリケーションIDは、アプリケーション作成のレスポンスボディで返却されるidの他に、Get apps list APIで作成済みアプリケーション一覧を取得した際にも入手できます。
curlでリクエストを送る場合は、以下のようにします。
curlで利用データ量の取得(jp2リージョンの場合) {: .lang }
curl -s -i \
-H "X-Auth-Token: 91e2b4d9f3e641b397db7053903c490f" \
https://webrtc-jp2-ecl.api.ntt.com/tenants/374044ae291f48dca124f63c10eaec7b/apps/1000
# レスポンス
リクエストが成功すると、アプリケーションの情報がレスポンスボディで返却されます。
レスポンス(例)
HTTP/1.1 200 OK
Date: Fri, 13 Jul 2018 08:15:24 GMT
Content-Type: application/json; charset=utf-8
Content-Length: 353
Connection: keep-alive
Set-Cookie: SkyWay-API_FLASH=; Path=/; HttpOnly
X-Content-Type-Options: nosniff
X-Frame-Options: SAMEORIGIN
X-Xss-Protection: 1; mode=block
ECL-Transaction-ID: 2502ccbb-0909-4cda-b87c-13e658d9fa9d
Set-Cookie: TS0183560f=0197064f79dba6bcb0497434a01913f150960a937360eea49aa428a54540a949ffda0aa6be12eea1b7dadf1288b6971fd30b463add; Path=/
{"id":1000,"apikey":"8a973529-85b3-4c32-9f30-d89a8c9bc8d1","description":"api-test","domains":["localhost"],"permissions":["SFU","TURN","USER_LIST"],"usage_summary":{"2018/06":{"signaling":0,"turn":0,"sfu":0},"2018/07":{"signaling":0,"turn":0,"sfu":0}},"status":"active","created_at":"2018-07-13T16:53:09+09:00","updated_at":"2018-07-13T16:53:09+09:00"}
レスポンスボディから直近二ヶ月分の利用量が確認できます。この利用量はダッシュボードのGUIで確認できる値と同じものです。
利用量(例)
"usage_summary":
"2018/06":
"signaling":0,
"turn":0,
"sfu":0,
"2018/07":
"signaling":0,
"turn":0,
"sfu":0
この利用量情報を使えば、毎月一定量を超えると通知を出す等の運用ツールが簡単に開発できます。
このチュートリアルで紹介していないSDPF APIの情報は、SDPF API リファレンス(英語のみ)をご覧ください。
← Peer認証 JavaScript SDK →